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マルチLLM AIトレーディングエージェントハーネス「1rok」

1rokは、OpenAI、Anthropic、Geminiなどの複数のLLMプロバイダーでポートフォリオ構築エージェントを実行するためのスタンドアロンハーネスです。Alpaca、Yahoo Finance、FRED、Tavilyのデータを統合し、2段階パイプライン(runとexecute)で10の専門エージェントが市場分析、スクリーニング、注文実行を行います。

ソースHacker News AI著者: satoshiclad

1rokは、GitHubで公開されているオープンソースのスタンドアロンハーネスであり、複数のLLM(大規模言語モデル)プロバイダーを統一的に利用してポートフォリオ構築エージェントを実行するためのツールです。TypeScriptで記述され、Bunランタイム上で動作します。対応するLLMプロバイダーは、OpenAI、Anthropic、Gemini、xAI、DeepSeek、GLM、OpenRouterの7つです。

1rokの中心的な特徴は、インラインツールレジストリです。このレジストリは、Alpaca、Yahoo Finance、FRED、Tavilyなどの金融データソースから得られる8つのツールグループ(市場、株式、調査、テクニカル、オプション、収益、ポートフォリオ、Web検索)を統合します。各ツールはZodスキーマで定義され、各プロバイダーのツール呼び出し形式に変換されます。

エージェントパイプラインは4段階・10の専門エージェントで構成されます。まずマクロエージェント(The Economist)が市場環境を読み取り、スクリーナーエージェント(The Scout)が25~30の候補銘柄を選出します。その後、6つのアナリストエージェント(センチメント、ファンダメンタル、バリュエーション、カタリスト、リスク、テクニカル)が並行して評価を行い、オーケストレーターエージェント(The CIO)がそれらを統合します。最後にポートフォリオ構築エージェント(The Trader)がポジションを決定し、Alpacaを介して注文を実行します(デフォルトはペーパートレーディング)。

重要な設計として、runコマンドはポートフォリオ構築のJSONアーティファクトを生成するのみで、ブローカーには一切触れません。executeコマンドがそのアーティファクトを読み取り、実際の注文を出します。--liveフラグを指定するとリアルトレードが可能ですが、指定しない場合はAlpacaのペーパーAPIが使用されます。

プロジェクトはライブリーダーボード(investingbench.vercel.app)を提供し、2026年1月20日から各モデルのペーパートレーディングパフォーマンスを追跡しています。ポートフォリオのウェイトは、ファンダメンタル20%、バリュエーション20%、リスク(逆転)15%、テクニカル15%、カタリスト15%、センチメント10%、マクロゲート5%です。また、最大8ポジション、最低85%の投資率、1銘柄あたり40%以下の制限があります。

アーキテクチャは、CLIエントリポイントがProviderアダプター経由でTradingPipelineに接続し、パイプラインがインラインツールレジストリをインスタンス化、専門エージェントがツールループを通じて実行されます。ツールハンドラーはsrc/data内の型付けされたサービスを呼び出し、外部APIにアクセスします。プロジェクトのレイアウトは、データ、ツール、エージェント、プロバイダー、パイプラインの各ディレクトリで構成されています。

インストールにはBun 1.1.0以上が必要で、各プロバイダーのAPIキーを設定する必要があります。クイックスタートはbun install.env.exampleをコピーしてキーを入力後、bun run 1rok -- run --model <model-id>で実行できます。CLIをグローバルインストールすることも可能です。

環境変数には、Alpaca、FRED、Tavilyのデータプロバイダーキーと、各LLMプロバイダーのキーが含まれます。Anthropicモデルは@anthropic-ai/claude-agent-sdkを通じて統合され、オプションの依存関係としてclaudeバイナリを同梱しています。

スクリプトには型チェック、ビルド、テストが含まれます。また、プログラムからの利用も可能で、createProviderFromModelTradingPipelineをインポートして直接パイプラインを実行できます。

要約すると、1rokはマルチLLM対応のトレーディングエージェントフレームワークであり、アルゴリズム取引やAIエージェントに興味がある研究者や開発者に適しています。安全性(runはブローカーに触れない)と拡張性を重視しています。