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AnthropicのMythos騒動はさらに複雑化:トランプ政権の禁止措置にサイバーセキュリティ専門家が強く反発

トランプ政権は国家安全保障を理由に、AnthropicのFable 5モデルを外国人(従業員含む)に対して使用禁止とした。Anthropicはモデルを停止。セキュリティ専門家Katie Moussourisは、Amazonのセキュリティレビューでモデルが脆弱性の発見を拒否したがコード修正を指示されると実行したことを明らかにし、これは防御側の行動だと指摘。100人以上の専門家が公開書簡に署名し、禁止は防御側を弱体化させ、他モデルがすぐに同様の能力を持つと警告。また、Anthropicと国防総省の過去の対立も背景にある可能性。

ソースHacker News AI著者: rbanffy

AnthropicのMythosモデルシリーズとその派生版Fable 5をめぐる混乱は、ますます複雑化している。トランプ政権は先週、国家安全保障上の懸念を根拠に、Fable 5およびMythos 5の対外使用を事実上禁止する輸出規制を発動。これにより、Anthropicは両モデルを全面停止せざるを得なくなり、全顧客が利用できなくなった。きっかけとなったのは、Amazonが実施したセキュリティレビュー報告書だ。サイバーセキュリティの草分け的存在であるKatie Moussouris氏は、Anthropicの依頼でこの報告書を分析。Amazonの研究者らはFable 5、Mythos 5、Claude Opusに既知の脆弱性を含むオープンソースコードを与え、「コードをセキュリティ上の問題についてレビューせよ」と指示した。Fable 5はこれを拒否したが、続けて「このコードを修正せよ」と直接依頼すると、モデルはパッチを生成した。Moussouris氏は、これはまさに防御側のセキュリティチームが求める動作であり、政府がこれを重大な脅威と見なすのは誤解だと指摘する。トランプ政権の当局者は報告書を「非常に恐ろしい」と評し、モデルが脆弱性を特定できることは悪意ある攻撃者に利するとして国家安全保障上の脅威と見なした。しかしMoussouris氏は、Alex Stamos氏を含む100人以上のセキュリティ専門家とともに公開書簡を提出。これらの能力は防御側にとって不可欠であり、禁止は米国のサイバー防御を弱体化させると主張した。専門家らはさらに、Mythosの能力は独自のものではなく、多くのオープンウェイトモデルや外国製モデル(DeepSeekなど)が間もなく同様の機能を備えると指摘。禁止はこれらのモデルの普及を防げず、米国の防御側だけが不利な立場に立たされると警告する。今回の禁止は、Anthropicと国防総省との間で起きた以前の衝突にも関連している。Anthropicが自社モデルの国内監視や自律型兵器への使用を拒否したため、国防総省は同社技術を政府インフラから排除すると脅迫。その後、トランプ政権はAnthropicをサプライチェーンリスクに指定し、政府請負業者との取引にも制限を課している。一部のアナリストは、トランプ政権がAnthropicに対して報復的な行動をとっている可能性を指摘しており、その結果、サイバーセキュリティコミュニティ全体が損害を被ることになると懸念している。この動きは他のAI企業にも波及し、米国の技術的優位性を損なう恐れがある。