「懸念すべきだ」:ICEのハイテク監視ツールの拡大を報告書が明らかに
新たな報告書によると、トランプ大統領の第2期政権下で、移民追跡のためのAI搭載ツールへの米政府支出が記録的に増加し、2024年から2025年にかけて契約額は倍増、2026年には5億1300万ドルに達した。
今週発表された新たな報告書は、米国政府の移民監視体制が前例のない規模で拡大していることを明らかにし、ドナルド・トランプ大統領の第2期政権下で、移民の発見・追跡に使われるテクノロジーとAIツールへの支出が記録的な水準に達した詳細を暴露した。
報告書は、米移民・関税執行局(ICE)と税関・国境警備局(CBP)が、監視技術を提供しているとされる11社と結んだ契約を分析。これらの企業への契約額は2024年から2025年にかけて倍増し、約3億1000万ドルに達し、2026年には過去最高の5億1300万ドルに急増したことが判明した。
この巨額の資金は主に、顔認識システム、ナンバープレート読み取り装置、ソーシャルメディア監視ソフトウェア、ドローンなど、AIを活用した監視ツールの調達に充てられている。これらの技術は、不法移民の特定、追跡、拘束、および国境警備の強化に使用されている。
専門家は、このような監視能力の急速な拡大が移民のプライバシー権を侵害し、法執行における偏見を助長する恐れがあると警告する。報告書の執筆者の一人は、「これらのツールは透明性に欠け、悪用される可能性があるため、懸念すべきだ」と述べている。
ICEとCBPは、これらの技術が法執行の効率向上に役立つと主張しているが、批判派は、恐怖をあおると同時に政府の監視範囲を過度に拡大するものだと指摘する。報告書は、憲法と市民的自由に沿った形でこれらのツールが使用されるよう、議会による監視強化を求めている。