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インドネシア初の大学AIセンター、UGM・Indosat・NVIDIAが開設 現地AI人材を育成

今週、インドネシア通信・デジタル省、Indosat Ooredoo Hutchison、NVIDIA、ガジャ・マダ大学(UGM)は、ジョグジャカルタにある大学ベースのAI技術センター「UGM Indosat NVIDIA AI Technology Center(NVAITC)」を開設した。同国初の大学AIセンターで、インドネシアのAIナショナル・センター・オブ・エクセレンス構想の一環。NVIDIAのフルスタックAIプラットフォームとIndosatの主権型GPU-as-a-Service「GPU Merdeka」を活用し、医療・農業・災害対応の3つの初期プロジェクトに取り組む。AI人材の育成を進め、インドネシアをAIの利用者から革新の担い手へと育てることを目指す。

ソースNVIDIA Blog著者: NVIDIA Writers

インドネシアはAIの未来を自らの手で切り開こうとしている。今週、同国通信・デジタル省(Komdigi)とIndosat Ooredoo Hutchison(以下Indosat)、NVIDIA、ガジャ・マダ大学(UGM)は、ジョグジャカルタにある大学拠点のAI技術センター「UGM Indosat NVIDIA AI Technology Center(NVAITC)」を開設した。インドネシアで初めて大学内に設けられるAIセンターであり、政府の「AIセンター・オブ・エクセレンス」構想のもと、政府・産業・学界が一体となって国の優先課題に向けたAI開発を進める。

インドネシア通信・デジタル相のメウティヤ・ハフィッド氏は「AIセンター・オブ・エクセレンスは、AIを採用するだけでなく、世界に向けてAI革新を開発・貢献できる国になるという長期的なビジョンの表れだ」と述べ、インドネシアのAI主権の基盤を築き、経済成長や国家競争力、喫緊の課題解決につなげると強調した。UGM学長のオバ・エミリア教授も、教育・研究・革新を通じてインドネシアのAI目標を支援し、国の高等教育や研究の実用化、人材育成に貢献すると語った。

同センターは、NVIDIAのフルスタックAIプラットフォームと、Indosatが提供する主権型GPU-as-a-Service「GPU Merdeka」を中核とする。UGMの研究者や学生は、エンタープライズ向け高速計算、AIソフトウェア、オープンソース、事前学習モデル、開発フレームワーク、技術指導に加え、世界中の専門家ネットワークへのアクセスを得られる。Indosatの社長兼CEOであるヴィクラム・シンハ氏は「AI時代に取り残されるインドネシア人を出さない」と述べ、研究者や学生、スタートアップ、革新者に世界最高水準のAI技術を提供し、インドネシアをAI技術の利用者から開発・貢献する国へと押し上げる考えを示した。

NVIDIAのソリューションアーキテクチャ・エンジニアリング担当副社長マーク・ハミルトン氏は、インドネシアにはAIの未来を形づくる研究・開発・革新のコミュニティーがあると指摘。医療や農業、災害対策などでAIが生み出す変革の可能性は大きく、NVIDIAはNemotronオープンモデルや専門知識の提供を通じて、その潜在力を地域・世界に影響を与える革新に変える支援をする。

センターではまず、医療・農業・自然災害対応の3つのプロジェクトに取り組む。医療では、インドネシアで年間100万件以上報告される結核の早期発見を目的に、UGM医学部のチームがAI電子スクリーニング技術「eNose-TB」を開発中だ。呼気サンプルを分析して結核をスクリーニングし、専門医や高額な検査設備のない僻地の診療所や村でも、手頃で迅速な検査を実現することを目指す。

農業では、衛星画像、センサーデータ、地域の農業知識を組み合わせたマルチモーダルAI「SmartAgri」を展開。エッジコンピューティングも活用し、インドネシアの地形や作物、小規模農家に適した精密農業の助言を提供する。これにより、農家は灌漑のタイミングや方法を正確に把握でき、持続的な効果が期待できる。

災害対応では、環太平洋火山帯に位置するインドネシアのリスクに備え、NVIDIAの加速コンピューティングを利用した地理空間AIプラットフォーム「Tech4Disaster」を構築中だ。衛星・センサーデータを迅速に処理し、災害発生時の早期警報、状況認識、緊急対応の調整を支援する。

UGM Indosat NVIDIA AI Technology Centerは、産官学の連携と強力な計算基盤を背景に、インドネシアのAI人材育成と技術革新の拠点となることが期待されている。