simonw/browser-compat-db
Mozillaの新しいMDN MCPサービスに触発され、Simon Willison氏はmdn/browser-compat-dataリポジトリのブラウザ互換性データをSQLiteデータベースに変換しました。Claude Code for web (Opus 4.8)とsqlite-utilsを使用して変換スクリプトを生成し、GitHub Actionsワークフローで約66MBのデータベースをGitHub CDNにデプロイ。オープンCORSヘッダーを有効にし、直接ダウンロードまたはDatasette Liteでの探索が可能です。
2026年6月24日、Simon Willison氏は自身のブログで「simonw/browser-compat-db」という新プロジェクトを発表しました。このプロジェクトは、Mozillaが新たに公開したMDN MCPサービスに触発されたものです。MDN MCPは、モデルコンテキストプロトコルを介してMDNドキュメントにアクセスできるようにするサービスですが、Willison氏はその基盤となるブラウザ互換性データをよりアクセスしやすい形に変換しようと考えました。
具体的には、Mozillaが管理する包括的なブラウザ互換性データリポジトリ「mdn/browser-compat-data」をSQLiteデータベースに変換することに着手しました。変換作業には、Claude Code for web(Opus 4.8)を使用して生成したPythonスクリプトを利用。このスクリプトは、Willison氏自身が開発したsqlite-utilsツールキットを活用しており、JSON形式のデータを効率的にSQLiteに取り込みます。生成されたデータベースファイルのサイズは約66MBで、多数のブラウザ、バージョン、機能の対応状況が含まれています。
データベースを一般公開するにあたり、Willison氏はGitHub CDN経由で配信し、かつCORSヘッダーをオープンにする必要がありました。通常、GitHub ReleasesではCORSヘッダーが付与されませんが、GitHubリポジトリに保存されたファイルはデフォルトでCORSをサポートします。そこで、Codex Desktop(GPT-5.5)にGitHub Actionsワークフローを作成させ、データベースを自動構築した後、「db」という独立した orphan ブランチに強制プッシュする仕組みを構築しました。これにより、データベースファイルはCDN経由でアクセス可能となり、オープンCORSも実現しました。
ユーザーは、指定されたURLからbrowser-compat.dbファイルを直接ダウンロードできるほか、Datasette LiteというWebベースのSQLiteデータベースブラウザを使用してインタラクティブにデータを探索することもできます。Datasette LiteはSQLクエリをサポートしており、例えば特定のCSSプロパティがどのバージョンのブラウザで対応しているかを即座に検索できます。
Willison氏のこの取り組みは、Claude CodeやCodex DesktopといったAI支援プログラミングツールと、GitHub Actionsによる自動化ワークフローを組み合わせることで、複雑なデータソースを誰でも利用しやすいオープンなリソースに変換できることを示しています。これはフロントエンド開発者にとって、ブラウザ互換性調査のハードルを大幅に下げるものであり、AIを活用したデータ処理とツール構築の好例と言えるでしょう。