Show HN: RunKit – ブラウザベースの tmux マネージャー
RunKit は、ブラウザから tmux セッションを管理できるリモートコンソールで、AI コーディングエージェントの監視も可能です。spawner(run-kit riff)とダッシュボードサーバー(run-kit serve)で構成され、エージェントに依存せず、データベースも不要です。
RunKit は shll ツールキットの一部で、tmux セッションをブラウザやスマートフォンから操作できるようにするリモートコンソールです。設定不要、データベース不要で、状態は tmux から直接読み取ります。2026 年の現在、特に注目すべきは、AI コーディングエージェントを複数同時に実行できる点です。run-kit riff コマンドを使うと、各エージェントを独立した git ワークツリーで起動し、ダッシュボードで全体を監視できます。しかし RunKit はエージェントをラップしません。ペインは単なるペインであり、ビルド、REPL、SSH セッション、htop など何でも実行できます。エージェントは単に実行するものの一つであり、RunKit 自体の目的ではありません。これにより、エージェントツールが頻繁に変更されても、ターミナル層は安定したままです。
インストールとクイックスタート
インストールは curl -fsSL https://shll.ai/install | sh を実行するだけです。Homebrew 経由で shll ツールキット全体がインストールされ、RunKit とその依存関係(wt など)が含まれます。起動は簡単です。最初に run-kit agent-setup(任意。エージェント状態の監視を有効にする)を実行し、次に run-kit daemon start でバックグラウンドデーモンを起動し、ブラウザで http://localhost:3000 を開きます。その後、tmux セッション内で run-kit riff を実行すると、ワークスペースが生成されます。エラーが発生した場合は、run-kit doctor で依存関係の状態を確認できます。アップグレードは run-kit update で最新バージョンを取得し、デーモンを再起動します。
コアアーキテクチャ:run-kit riff と run-kit serve
RunKit は独立した 2 つのコンポーネントで構成されています。run-kit riff はスポナー(生成器)です。1 回の呼び出しで git ワークツリー、tmux ウィンドウ、1 つ以上のペインを作成します。デフォルトではコーディングエージェントを起動しますが、--skill や --cmd で任意のコマンドを指定できます。レイアウトは auto、tiled、even-horizontal などから選択でき、-N で並列生成も可能で、失敗時は自動的にロールバックします。run-kit serve は HTTP サーバーで、すべての tmux ペインをリアルタイムで表示するダッシュボードを提供します。これらは独立して使うことも、組み合わせて使うこともできます。
ステータスドット 各ウィンドウにはステータスドットが表示され、fab から PR へのライフサイクルにおける位置と健全性を色と形で示します。色相はフェーズ(灰色=変更なし、それ以外は工程の色)を、形状は状態(リング=保留、実線円=アクティブ、破線リング+赤=失敗、四角=完了、灰色リング=スキップ)を表します。これにより、複数のウィンドウの状態を一目で把握できます。
エージェント状態の監視
run-kit agent-setup を実行すると、Claude Code の設定にフックがインストールされ、エージェントのライフサイクルイベント(active、waiting、idle)が tmux ペインオプションとして記録されます。これらのフックは薄いラッパーであり、実際のロジックはバイナリに含まれているため、brew upgrade run-kit で自動的に更新されます。waiting 状態は特に重要で、エージェントがユーザーの入力を待っていることを示し、スマートフォンからでも確認できます。
ボード機能 ボードは名前付きのクロスサーバーペインダッシュボードです。任意の tmux ウィンドウをボードにピン留めすると、すべてのピン留めされたペインが横並びに表示されます。これにより、複数の並列エージェントセッションを同時に監視できます。ピン留めはサイドバーのアイコン、コマンドパレット、ペインヘッダーから行えます。ボード内ではキーボードショートカット(Cmd+] / Cmd+[)でペイン間を移動でき、デスクトップではドラッグでサイズ変更、モバイルではスワイプカルーセルとして表示されます。
RunKit は「エージェント非依存」の設計により、特定の AI エージェントに縛られず、将来のツールの変化にも対応できる長期的なソリューションです。複数の AI エージェントを同時に管理・監視する必要がある開発者にとって、非常に強力なツールです。