Pacwich:Bun、NPM、pnpm上で動作する軽量な新モノレポツール
Pacwich は、Bun、npm、pnpm のワークスペース上で動作するゼロ設定のモノレポツールです。TypeScript API、デバッグ可能な影響グラフ、ワークスペースコード共有ルール、AI統合などを提供し、モノレポツールをパッケージマネージャーから切り離すことを目的としています。
Pacwich は、Bun、npm、pnpm のワークスペース上で動作する新しいモノレポツールで、設定不要ですぐに使い始められます。開発者はワークスペース内の通常の package.json スクリプトを調整でき、拡張のための TypeScript API も提供されています。Pacwich の主な利点は、モノレポツールをパッケージマネージャーから切り離すことで、ユーザーは基礎となるパッケージマネージャーを柔軟に選択しながら、統一されたツールチェーンを利用できる点です。
このツールには、デバッグ可能で設定可能な影響グラフ(affected graph)が含まれており、変更の影響範囲を正確に特定できます。従来のモノレポツールとは異なり、Pacwich の影響グラフは設定により調整可能で、デバッグ出力もサポートするため、大規模プロジェクトでの依存関係の追跡が透明になります。さらに、Pacwich はワークスペースのコード共有に関するルールを強制し、コード構造を整理して不必要な結合を防ぎます。設定ファイルは JSON または TypeScript/JavaScript 形式で記述でき、チームの好みに合わせて選択できます。
Pacwich はまた、Skills、AGENTS.md、MCP(モデルコンテキストプロトコル)サーバー、/llms.txt などの AI 統合機能を導入しています。これらの機能は、開発効率と自動化の向上を目的としており、例えば AGENTS.md で AI 支援開発のワークフローを定義したり、MCP サーバーを介して言語モデルがプロジェクトと直接対話できるようにします。これらの特性により、Pacwich は従来のビルドツールにとどまらず、AI 支援開発に向けた次世代基盤として位置づけられます。
なお、Pacwich は非推奨となった bun-workspaces パッケージの後継であり、公式発表によれば、bun-workspaces ユーザーは平均してほとんど変更を加えることなく移行できます。移行ガイドや起動ブログ記事では、設計の背景や開発戦略が詳しく説明されています。
インストール方法は柔軟で、グローバルインストールとローカルインストールの両方が可能です。グローバルインストールされた pacwich コマンドは、ローカルバージョンが利用可能な場合に自動的にローカルバージョンに委譲します。npm、pnpm、bun の3つのパッケージマネージャーをサポートしており、グローバルインストールは npm install -g pacwich、ローカルインストールは devDependency として追加します。詳細は Pacwich の公式ドキュメントをご覧ください。