Show HN: Callimachus – AIコーディングエージェント履歴をローカル検索
Callimachus はローカルファーストのデスクトップアプリで、11のAIコーディングエージェントからの会話をSQLiteデータベースにインデックスし、キーワードとセマンティックのハイブリッド検索、知識抽出、そしてCLI、MCPサーバー、VS Code拡張機能を介した多様なツール統合を実現します。
Callimachus は、AIコーディングエージェントの会話履歴が分散して管理しにくい問題を解決するオープンソースのデスクトップアプリケーションです。Claude Code、Codex、Cursor、Gemini CLI、Qwen Codeなど11の主要エージェントとの会話を単一のローカルSQLiteデータベースにインデックスすることで、開発者は全ての履歴を一箇所で検索できるようになります。
このツールの核となる機能は、ハイブリッド検索、知識抽出、マルチツール統合です。ハイブリッド検索は、SQLite FTS5のキーワードランキングとローカルセマンティック類似度(sqlite-vecのKNNを使用)をReciprocal Rank Fusionで融合します。ユーザーはソース、プロジェクト、エージェントタイプ、スター、タグでフィルタリングでき、ファイルパス検索(例:「file:embed/mod.rs」と入力してそのファイルに触れたスレッドを検索)もサポートしています。
知識抽出機能は、TODO、決定事項、問題点を自動抽出し、スレッド横断的なセマンティック想起を可能にします。抽出結果は固定、編集、削除が可能で、再抽出時にもユーザーの編集が保持されます。また、バックグラウンドで新規・変更スレッドを自動処理するオプションの自動抽出機能もあり、メモリが自動的に更新されます。この機能にはローカルのOllama(キーレス)またはクラウドAPIキーが必要です。
Callimachus は複数のインターフェースを提供します:デスクトップウィンドウ、CLI(cal)、MCPサーバー(callimachus-mcp)、そしてVS Code / Cursor拡張機能です。MCPサーバーにより、あらゆるAIエージェントがセッション中に履歴を検索できるだけでなく、双方向の操作も可能です——エージェントはCallimachusのメモリに直接書き込むことができ(TODOのクローズ、決定事項の記録など)、ユーザーのファイルには一切触れません。CLIはパイプ処理をサポートし、21のコマンド(検索、統計、エクスポート、メモリ管理など)を提供します。VS Code拡張機能はエディタのサイドバーに検索パネルを追加し、開発者がエディタから離れずに履歴を照会できるようにします。
プライバシー面では、Callimachus はローカルファーストを徹底しています:会話インデックスは決してマシンの外に出ず、APIキーはOSのキーチェーンに保存され、外部へのトラフィックはユーザーが明示的に選択したLLMプロバイダーにのみ送信されます。プロジェクトはAGPL-3.0または商用ライセンスのデュアルライセンスで、ソースコードはGitHubで公開されています。
技術スタックは、Tauri 2(Rust)+ React 19で構成され、検索にはSQLite FTS5とsqlite-vec、埋め込みモデルにはローカルのfastembed(bge-small-en-v1.5、384次元)を使用しています。また、ファイル監視機能を内蔵しており、新しい会話をリアルタイムで検出して自動的にインデックスを更新します。
制限事項として、「Open in CLI」および「Resume」機能は現在macOSのみ対応(AppleScriptでターミナルを制御)で、WindowsとLinuxでは利用できません。Cline、Roo Code、Kilo Codeなどの拡張機能はCLIがないため、インデックスと検索のみ可能で、「Resume」による再起動はできません。また、Cursorの会話には現在プロジェクトパス情報が欠落しています。初回インデックスはデータ量に応じて時間がかかる場合があります(作者のClaudeコーパスは約9万メッセージで約25秒)が、以降は変更のないファイルをスキップします。
全体として、Callimachus は複数のAIコーディングエージェントを利用する開発者に対して、履歴管理と検索の一元化を実現し、開発効率と知識の再利用性を大幅に向上させるツールです。