ジェレミー・ハワードの引用
ジェレミー・ハワードは再帰的AI自己改善を遅らせる簡単な解決策を提案:トップクラスのモデルを持つラボはそのモデルをフロンティアAI研究に使用しないことに同意すべきだが、他のすべての人はアクセスできるべきだ。これによりフロンティアは進歩せず、危険な力の不均衡を回避できる。彼はAnthropicが反対の行動をとっていると批判する。
2026年6月10日、AI研究者ジェレミー・ハワードがTwitter上で、再帰的AI自己改善を遅らせるためのシンプルな提案を投稿しました。ハワードのアイデアはこうです:現在最高ランクのAIモデルを持つラボは、そのモデルをフロンティアAI研究に使用しないことに同意しなければならない。しかし、他のすべてのラボや開発者はそのモデルにアクセスできるようにすべきだ。このルールにより、最強モデルがフロンティア研究に使われないため、AIフロンティアの危険な進展を防ぎ、また技術独占による危険な力の不均衡を回避できると彼は論じます。
ハワードは特にAnthropicを名指しし、現在トップのラボであるAnthropicが安全な道とは真逆の選択をしていると批判しました。Anthropicは自身のトップモデルをフロンティアAI研究に使用することを許し、さらに他の組織がそうしようとするのを妨害すると公言しています。ハワードによれば、これによりAIフロンティアは前進し、力の不均衡は悪化します。
ただし、ハワード自身はAIの再帰的自己改善を遅らせるべきだとは考えていません。彼はAIを可能な限り開放し民主化すべきだという立場です。彼の主張の要点は、もしあなたが「減速すべき」と主張し、かつ最高のモデルを持っているなら、自組織がそれを使えないようにすべきだ、という一貫性の要求です。この引用はSimon Willisonによって彼のブログに収集され、2026年6月10日に公開されました。AIの安全性と開放性をめぐる議論に一石を投じる内容となっています。ハワードの提案は単純ですが、AIガバナンスの根本的な矛盾を浮き彫りにしています。すなわち、安全と減速を唱える組織が実際には開発競争を加速させている可能性があるという点です。この提案の実現可能性は不透明ですが、AIコミュニティにおける議論をさらに活性化させることでしょう。