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OpenAI、GPT-6 Astraを公開 1.05Mコンテキストのコンピュータ操作モデル、重大なサイバー閾値で制限

OpenAIは2026年9月3日、GPT-6 Astraを公開した。チャットモデルではなくコンピュータ操作を主目的とする旗艦モデルで、OSWorld V2-Offlineで72.6%、Codexのコンパクションを検索可能なノートに置き換え、105万トークンのコンテキストを持ち、価格は入力100万トークンあたり10ドル、出力100万トークンあたり50ドル。またOpenAI初のCriticalサイバーセキュリティ閾値到達モデルとなり、標準アクセスではエクスプロイト開発などが制限される。

ソースMarkTechPost著者: Asif Razzaq

OpenAIは本日、GPT-6 Astraを発表した。同社はこれを最も知的でアライメントされたモデルとし、チャットモデルではなく「コンピュータ利用システム」として位置づけている。Astraは人間と同じように、ブラウザ、表計算ソフト、デスクトップアプリ、ターミナルを操作し、多段階の作業を説明するのではなく完了まで実行することを目指す。ただしAstraはクローズドなホスト型モデルで、ウェイトが公開されておらず、自前ハードウェアでの運用はできない。公開初日に利用できるのはOpenAIのTrusted AccessとDaybreakプログラムに参加する組織のみ。

開発者にとって最大の変更点はコンテキスト処理だ。従来のCodexはコンテキストが満杯になると過去の会話を要約するコンパクションを使っていたが、この処理はエージェントが後で必要とする詳細(修正が失敗した理由、実行済みのテスト、初期に追加された要件など)を捨ててしまう。Astraはコンテキストウィンドウをまたいでノートを保持し、以前のメッセージやツール出力を検索できる。この機能は今のところconfig.tomlで有効にする実験的機能で、数週間以内にCodexのデフォルトになる予定だ。またAstraは、回答に依存しない作業を続けながらユーザーに質問できるため、未解決の判断がジョブ全体を止める、という失敗も避けられる。

モデルページによると、Astraのコンテキストウィンドウは105万トークン、最大出力は12万8000トークン、知識カットオフは2026年4月30日。入力はテキストと画像、出力はテキストのみ。reasoning.effortにはhighの上にxhighとmaxが追加されている。利用可能なツールは、コンピュータ操作、ホスト型シェル、apply patch、skills、MCP、ツール検索で、ファインチューニングには対応しない。

ベンチマークでは、OpenAIはOSWorld V2-Offlineで72.6%(GPT-5.6 Solは65.7%)を報告し、平均タスク時間は約75分から約40分に短縮したとしている。AnthropicはClaude Fable 5.1で77.9%を報告したが、OSWorldのリリースが異なるため直接比較すべきではないと説明している。AstraはARC-AGI-3で98.6%を記録。ただしこの値は、ターン間の推論を保持し長いコンテキストにコンパクションを使うResponses APIハーネスで測定されており、モデル単体ではなく「モデル+エージェントシステム」の性能を示す。その他の数値は、FrontierMath Tier 4が97.6%、BenchCAD Vision2Codeが95.9%(Fable 5.1は84.3%)、Terminal-Bench Scienceが64.6%(Anthropicは52.6%)。Epoch AIは、FrontierMathがOpenAIの資金提供を受け、一部はOpenAIだけがアクセスできると指摘している。

一方、プログラミングは弱点だ。AstraはDeepSWE v1.1で74.1%、Solは70.8%。MetaはMuse Spark 1.3を最大推論で75.4%と報告し、公開リーダーボードではGemini 3.8 FlashとClaude Opus 5が74%前後。113タスクのベンチマークでは、差は1〜2タスク分にすぎない。

サイバー能力はアクセスモデルに直結する。AstraはOpenAIのPreparedness Frameworkで、Criticalサイバーセキュリティ閾値に達した最初のモデルだ。テストでは強化されたブラウザやOSに対するエクスプロイトを開発し、未知のV8脆弱性を2件発見した。OpenAIはこれらをメンテナーに開示するとしている。実際の影響として、標準アクセスはエクスプロイト発見を含む高度なサイバーセキュリティ業務を拒否する。API開発者の場合、セキュリティチェックは承認待ちで一時停止するのではなく、タスクを完全に停止する。OpenAIのMia Glaese氏は、Trusted Access外のユーザーは、無関係なタスク中でも速度低下や一時停止、ブロックに遭う可能性があると警告した。OpenAIの報告ではExploitBenchは100%(これは合格率ではなく能力カバレッジの総合指標)で、ExploitGymではSolの30.3%に対し42.4%。どちらも通常の6時間制限は外されている。

価格は、入力100万トークンあたり10ドル、出力100万トークンあたり50ドル、キャッシュ入力は1ドル。27万2000トークンを超える入力リクエストは、リクエスト全体に対して入力2倍、出力1.5倍で請求される。BatchとFlexは50%、Fastモードは2倍。Pro、Business、EnterpriseユーザーはAstra Proも使える。OpenAIはAPIとAWSを数日以内に提供するとしている。