Microsoft 365の新価格が発効、AIにより一部製品が42%値上げ
マイクロソフトは2026年7月1日、Microsoft 365ビジネス向けの価格改定を実施し、一部SKUで最大43%の値上げとなりました。Business、Enterprise、Frontline、Government各プランが対象で、個人向けおよび教育向け価格は据え置きです。同社はAI、セキュリティ、ITマネジメントへの継続的な投資を理由に挙げ、Defender for Office 365やIntuneリモートヘルプ、Security Copilotなどの新機能をバンドルして影響を緩和しています。
マイクロソフトは2026年7月1日、昨年12月に予告していたMicrosoft 365ビジネス向けの価格改定を正式に開始しました。同社が「パッケージングと価格設定のアップデート」と呼ぶこの変更は、Business、Enterprise、Frontline、Governmentの各スイートを対象とし、一部SKUで最大43%もの値上げとなっています。例えば、Microsoft 365 F1(Teamsなし)は月額2.25ドルから3.21ドル(約43%増)となり、Business Basic(Teamsなし)も23%上昇しました。マイクロソフトはこの値上げについて、AI、セキュリティ、IT管理分野での過去1年間の継続的な革新によるものだと説明しています。
具体的な価格改定内容を見ると、Business Basicは6ドルから7ドル(+16%)、Business Standardは12.50ドルから14ドル(+12%)、Business Premiumは22ドルで据え置きです。Enterprise版では、Office 365 E3が26ドル(+13%)、Office 365 E5が41ドル(+8%)、Microsoft 365 E3が39ドル(+8%)、Microsoft 365 E5が60ドル(+5%)となります。現場従業員(Frontline)向けは最も大きな打撃を受け、F1が3ドル(+33%)、F3が10ドル(+25%)に上昇しました。また、Windows Enterpriseのデバイス単位ライセンスは31%増、Microsoft 365 Appsは17%増となっています。
値上げの影響を和らげるため、マイクロソフトはこれまで別売りだった機能を各スイートにバンドルしています。Office 365 E3およびMicrosoft 365 E3には、Microsoft Defender for Office 365 Plan 1が含まれるようになりました。Business BasicとStandardには、クリック時にURLをスキャンする保護機能が追加。E5向けにはIntune Endpoint Privilege ManagementやMicrosoft Cloud PKI、さらにMicrosoft Security Copilotが、ライセンス1,000件あたり月400セキュリティコンピュートユニット(SCU)付きでバンドルされています。Business BasicとStandardのユーザーには、メールボックス容量が50GB追加されました。
マイクロソフトは、このパッケージング変更は2026年6月から開始され、8月1日までに完了する見込みとしています。7月1日より前に更新した企業は、次回更新まで旧価格が維持され、支払額にかかわらずすべての新機能を利用できます。個人向けおよび教育向けの価格は変更されず、非営利団体は所定の割引が適用されます。政府顧客については、10%を超える値上げは連邦規則に従い複数年にわたって段階的に実施されます。