Meta、偏ったAIツールで大量レイオフを行ったとして告発される
26人の元Meta社員が、同社がAIツールを使用して休暇中の従業員を不当にレイオフの対象にしたと主張し、訴訟を起こした。Metaはこの主張を否定し、人員削減の決定は人間が行ったと述べている。
ロイター通信が報じたところによると、26人の元Meta社員が同社を相手取り、2023年5月の大規模レイオフにおいてAIツールを不当に使用し、育児休暇や病気休暇中の従業員を標的にしたと主張する訴訟を提起した。このレイオフはMetaが全従業員の10%(約8000人)を削減する計画の一環として行われた。
訴状によれば、MetaはMetamateと呼ばれる内部AIアシスタントや、従業員が訓練したAIエージェント、AIトークン使用状況を表示するダッシュボードなどのツールを活用し、従業員の業績をスコアリング・ランク付けして解雇リストを作成したという。しかし、これらのシステムは育児休暇や病気休暇中の従業員を除外しておらず、その結果、休暇を取得した従業員が不当にペナルティを受け、解雇対象として過剰に選ばれたと原告は主張している。
原告は、Metaが従業員の法定休暇取得を理由に解雇することを禁じる連邦法および州法に違反したと非難している。Metaの広報担当者Tracy Clayton氏はThe Vergeに対し、「これらの主張には根拠がなく、事実に基づいていない。人員管理や組織決定は常に人間が行っており、AIが行ったものではない」と述べ、訴えを退けている。
本件は、AIを人事評価や解雇判断に用いる際の潜在的なバイアス問題に光を当てるものとして注目される。現在、裁判所がこの訴訟を受理しており、今後の展開が待たれる。