LinkedIn、「AIスロップっぽい」ボタンを追加
LinkedInは、投稿メニューに「AIスロップっぽい」という報告オプションを追加し、AI生成と思われるコンテンツをユーザーが報告できるようにした。報告はモデルの調整に使われる。AIとスロップは別物という注記もあり、大量のAI生成投稿への対処が急務となっている。
LinkedInは、投稿メニューに「AIスロップっぽい」という報告オプションを静かに追加した。ユーザーが機械が書いたと思われる投稿を報告できるようにするもので、404 Mediaが報じた。このオプションは投稿右上の三点リーダーメニューの中にある。クリックすると「ご連絡ありがとうございます。あなたのフィードバックはフィードの改善に役立ちます」と表示され、投稿は非表示になる。404 Mediaによると、スクロールして6秒ほどで候補が見つかったという。間隔が変な文字、絵文字、箇条書きのまとめ、「XはYではない」といった表現が目印になる。
際立つのはボタンの文言だ。「AIが生成したと思われる」ではなく「スロップ」という、低品質な機械出力を指す率直なネット俗語が、マイクロソフト傘下のプラットフォームのUIに組み込まれた。
この動きは、5月にLinkedInが一般的なAI投稿を取り締まり、おすすめから排除(削除ではなく抑制)したことを受けたものだ。今回のボタンは検出をクラウドソーシング的なシグナルに変える。報告はすべて、LinkedIn自身のモデルがこうした投稿を見分ける訓練に使われる。最高製品責任者のHari Srinivasan氏は、この報道を受けた投稿で「AIスロップは全員にとって最優先事項だ」と認め、「スロップを識別するための新しく改良された分類器を導入している」と述べた。また「AIとスロップは同じものではない」という重要な但し書きも添えた。多くの人はAIで考えをブラッシュアップするため、投稿が「不自然に思われる可能性がある」場合には、投稿者向け分析にプライベートな注意表示をテストするという。「投稿を強化」機能も、ユーザーの声を変えない校正ツールに置き換えられる。
数字が切迫感を物語る。今月初めに404 Mediaが報じたところでは、検知サービスPangramは、LinkedInの長文投稿の41%、短文投稿の30%がAI生成の可能性が高いと推定している。「LinkedIn AI」と検索すれば、投稿を自動化する方法を教えるガイドが無数に見つかる。中にはLinkedIn自体にホストされているものもある。皮肉なことに、LinkedInはプレミアム会員向けにプロフィールや投稿を作成するAIライティングアシスタントを提供している。親会社のマイクロソフトはOpenAIの最大の支援者の一つだ。つまり同社は、ホースとモップを同時に売っているようなものだ。
LinkedInだけがこうした対策を取っているわけではない。プレプリントサーバーのarXivはAIまみれの論文を投稿した研究者を追放し、各プラットフォームは量産型AIチャンネルに対するルールを強化している。こうした圧力は、ボットがトラフィックの面で人間を上回るようになったウェブの現状を反映している。報告ボタンが状況を変えるかどうかは別問題だ。Srinivasan氏も認めるように、スロップの定義は難しく、変わり続けている。しかし、ユーザーにその言葉を声に出して言わせることは、フィードに問題があるという小さな承認でもある。そして、何かが人間によるものだと証明することが、それ自体の仕事になりつつあることを示している。