Import AI 462:超説得力;自己維持型AI;ASIへの道筋
オックスフォード大学などの研究により、AIはテキストベースの説得において人間の専門家を確実に上回り、実際の寄付における効果も3倍近いことが示された。自己維持型AIについては、10年以内(Ajeya Cotra氏)から50年以上(Timothy B. Lee氏)の予測がある。DeepMindはAGIからASIへの移行を論じた論文を発表した。
人工知能研究の最前線では、AIが人間の説得力を凌駕するという画期的な結果が報告されています。オックスフォード大学、英国AI安全研究所、スタンフォード大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの研究チームは、約19,000回の会話に基づく4つの実験を通じて、最も訓練された人間の専門家でさえ、AIには及ばないことを示しました。AIの優位性は、より多くの情報を迅速に提供できる点にあり、メッセージの長さと応答速度を人間と同等に制限すると、その差は消失しました。特筆すべきは、実際の資金調達において、AIが専門の募金活動家の約3倍の寄付を集めたことです。
一方、自己維持型AIの実現可能性について、Asterisk誌のインタビューでは、Ajeya Cotra氏が10年以内(2036年まで)と予測するのに対し、Timothy B. Lee氏は20年以内の確率は10%未満と慎重です。両者とも、鍵を握るのはヒューマノイドロボットの進化、特にその数、能力、コスト、修理可能性であると指摘しています。特に、半導体産業における暗黙知(tacit knowledge)が大きな障壁となり得るとLee氏は述べていますが、Cotra氏は強化学習や汎用知能の進歩によって克服可能だと反論しています。
Google DeepMindは、汎用人工知能(AGI)から人工超知能(ASI)への移行を探る論文を発表しました。ASIは「ほぼ全てのタスクで人間の専門家集団を凌駕するシステム」と定義され、その実現には現在のスケーリング手法の継続、アルゴリズムの画期的進歩、または知能爆発が考えられるとしています。デジタル知能は生物知能に比べて、入出力速度、処理速度、記憶容量、無損失複製、経験共有などの面で優位性を持ち、ASIの可能性を裏付けています。ただし、エネルギーとデータの制約が課題です。
この研究は、AIの長期的な影響を考える上で重要な指針を提供しています。説得能力の強化は社会の力関係を変える可能性があり、規制のあり方についての議論を促しています。自己維持型AIの進展は、人間の交渉力を測る指標ともなります。DeepMindの論文は、ASIへの道筋を明確にし、今後の研究の方向性を示しています。