Microsoft Copilot Healthを実際の医療記録で試してみた――その評価
MicrosoftのCopilot Healthプレビューでは、ユーザーが医療記録を共有して個別化されたAI健康アドバイスを受けられます。著者がテストしたところ、技術的な不具合により結果はまちまちで、プライバシー保護措置はあるものの、AIに医療判断を委ねることへの注意を促しています。
Microsoftは最近、Copilot Healthという新しいサービスのプレビューを公開しました。このサービスは、ユーザーが自分の病歴や健康データを共有することで、より個別化されたAI健康アドバイスを提供することを目的としています。ユーザーは年齢や出生時の性別などの基本情報を提供し、さらに医療記録を追加したり、Apple Healthアプリを接続したりすることができます。Copilotはこれらの情報を基に、症状、薬、診察の準備などに関する質問に答え、ユーザーの状態に合わせたアドバイスを提供します。また、専門分野、言語、性別、保険、場所に基づいて適切な医療提供者を見つけるのを支援します。
信頼性を確保するため、MicrosoftはCopilot Healthの情報が世界中の数千の信頼できる医療機関から提供され、米国医学アカデミーが独自に公開した原則に従い、ハーバード・ヘルス・パブリッシングとの提携を通じて得られていると述べています。プライバシー面では、ユーザーとの会話は通常のCopilotと共有されず、AIのトレーニングにも使用されません。データは保存時と転送時の両方で暗号化され、ユーザーはいつでも健康データソースを管理、削除、切断できます。Copilot HealthはMicrosoft内部の臨床チームによって構築され、24カ国250人以上の医師からなる外部パネルによるレビューを受けています。さらに、ISO/IEC 42001認証を取得しており、独立した第三者による開発プロセスの検証を受けています。
しかし、著者の実際のテストでは、期待とは異なる結果となりました。著者は医療記録やApple Healthデータの接続を試みましたが、Copilotは一部の記録や薬剤リストを正常に取得できませんでした。質問に対しては有用な情報を提供することもありましたが、技術的な不具合により全体的な体験はやや難しいものになりました。最終的に著者はすべてのデータを削除し、プロバイダーとの接続を解除しました。
著者はAIをかかりつけ医として使うことには否定的で、AIは誤りや幻覚を起こしやすいため、医療アドバイスを無条件に受け入れるべきではないと強調しています。Microsoft自身も、Copilot Healthは疾患の診断、治療、予防を目的としたものではなく、専門的な医療アドバイスの代わりにはならないと明記しています。
全体として、Copilot Healthは健康分野におけるAIの可能性を示していますが、技術的な成熟度、プライバシー保護、利用者自身の注意が引き続き重要です。AIに健康相談をする際には、慎重な評価と最終的な医療判断は専門医に委ねるべきです。