GrokがExcel AIアドインを発表、Copilotに対抗
xAIがExcel向けGrokアドインをリリース。サイドバーから検索、スプレッドシート更新、財務モデル構築が可能だが、有料サブスクリプションが必要。Microsoft CopilotやGoogle Geminiとの競争に直面し、Grokの物議を醸す歴史やプライバシー懸念から注意が促される。
xAIはこのほど、Microsoft MarketplaceでExcel向けGrokアドインを公開した。このアドインはExcelにサイドバーを追加し、「Web検索、スプレッドシートの更新、強力な財務モデルの構築」を可能にするという。ただし、アドイン自体は無料だが、利用にはSuperGrok、Heavy、Business、Enterpriseのいずれかのプランへの加入が必要だ。
この動きは明らかにMicrosoft Copilotへの挑戦だが、Grokの統合度ははるかに低い。2025年、MicrosoftはExcelにCOPILOT関数を導入し、セルレベルでアシスタントを呼び出せるようにした。Grokの基本機能はプロンプトをワークブック操作に変換することだ。xAIは結果を人間が確認するよう強く推奨しており、AIが無意味な内容を生成する可能性を警告している。
Grokは「MechaHitler」や無許可のディープフェイクポルノを生み出したAIとして知られる。今月リリースされたバージョン4.5では「複雑なExcelモデルを構築できる」とされるが、Grok Buildはリポジトリ全体をクラウドに送信する不具合が発覚し、イーロン・マスクCEOはGrok Build CLIをオープンソース化すると発表した。こうした経緯から、ユーザーはインストール前に慎重になるべきだ。Microsoftも「このアプリはドキュメントの読み取りや変更、インターネット経由でのデータ送信が可能」と警告している。
実際のテストでは、SpaceXの株価チャート作成を依頼したところ「利用制限に達した」と表示され、プランアップグレードを促された。より簡単なリクエストもすべて失敗し、サブスクリプションが必須であることが確認された。これによりGrokは厳しい競争に直面する。CopilotはOfficeアプリに深く統合され、GoogleもGeminiを自社ツールで推進している。すでにGrokサブスクリプションを持つ組織には価値があるかもしれないが、他のユーザーは生産性アプリ向けAIアシスタントの選択肢に事欠かない。