GPUコンピュートタイトネス指数
2026年6月29日時点で、複合コンピュートタイトネス指数は43.8/100に低下し、緩和領域に入りました。月間で13.7ポイント下落。H100、B200、H200のスポット割引率はそれぞれ55%、47%、31%に達し、AIインフラの供給過剰と、トレーニングおよび推論需要を上回る供給を示しています。
GPUコンピュートタイトネス指数(Compute Tightness Index、CTI)は、Bargoが提供するリアルタイムのAI GPU容量指標です。2026年6月29日時点で、複合指数は43.8/100に低下し、市場は「緩和」領域に入りました。過去30日間で13.7ポイント下落し、それまでの44~64のレンジを下回り、AIインフラの顕著な供給過剰を示しています。
GPU別の状況:H100のCTIは36.8、スポット割引率は55%(スポット価格1.64ドル/時間、オンデマンド価格3.62ドル/時間)。B200のCTIは46.6、割引率47%(スポット価格3.43ドル/時間、オンデマンド価格6.42ドル/時間)。H200のCTIは56.9、割引率31%(スポット価格2.84ドル/時間、オンデマンド価格4.13ドル/時間)。割引率の拡大は、アイドル状態のGPUがスポット市場に投げ売りされていることを意味します。AMD MI355Xは上場数が少ないため複合指数から除外されていますが、スポット割引率は100%です(実際のスポットオファーなし)。
指数の計算方法:各GPUにつき、CTI = 100 × (0.8 × スポット平均価格 / オンデマンド平均価格 + 0.2 × 利用不可リスト数 / (利用不可リスト数 + オンデマンドリスト数))。希少性項は、提供者が実際に停止した場合に指数を急上昇させます。複合指数は、B200、H200、H100のオンデマンドリスト数(市場の深さの代理)で加重した平均です。データは2026年5月7日から取得されており、閾値は履歴が蓄積されるにつれて調整されます。
この指数はAIコンピュート経済の「インプット側」指標であり、トークン消費と推論の実効価格を測定する「トークン需要指数」(アウトプット側)と対をなします。完全な日次履歴はCSVでダウンロード可能であり、BargoのMCPエンドポイントから基礎データを照会することもできます。CTIはGPUごとの詳細な比較を提供し、研究者やエンジニアが算力市場の動向を判断するのに役立ちます。指数が緩和領域に入ったことで、モデルトレーニングや推論コストがさらに低下する可能性がありますが、同時にAI資本支出が実際の需要を上回っている可能性も示唆しています。