GPT-5.6 登場:Sol、Terra、Luna
OpenAI が GPT-5.6 シリーズを発表。フラッグシップの Sol、ワークホースの Terra、高速な Luna の3モデルで、全ユーザーが無料で利用可能。価格、性能、安全性、ハンズオンテストの詳細を解説。
OpenAI は 2026 年 7 月 10 日、GPT-5.6 シリーズを正式にリリースしました。Sol、Terra、Luna の3モデルが含まれ、すべてのユーザーが無料でアクセス可能(サブスクリプション不要)。このリリースは、OpenAI の命名戦略と価格設定における大きな転換点を示しています。
GPT-5.6 シリーズは、世代を数字で表すことで命名の混乱を解消し、将来のアップグレードを容易にします。Sol はフラッグシップモデルで、長期コーディングエージェント、セキュリティ研究、深層科学分析など、最も困難なタスク向けに設計されています。Terra は実務向けで、GPT-5.5 クラスの品質を半額で提供し、カスタマーサポート、内部ツール、文書パイプラインなどの本番環境に適しています。Luna は高速モデルで、高スループットのタスクを処理し、価格は最も低いものの、いくつかのテストで GPT-5.5 に近い性能を示しています。
価格設定は柔軟で、Sol 標準版は入力100万トークンあたり5ドル、出力30ドル。Sol Fast は Cerebras ハードウェアを使用し、最大750トークン/秒の速度を提供、価格は標準の2.5倍です。Terra は2.50ドル/15ドル、Luna は1ドル/6ドル。キャッシュ機構には明示的なブレークポイント、30分の最小キャッシュ寿命、キャッシュ書き込み1.25倍、読み取り90%割引が導入され、長期実行エージェントに大きなコスト削減をもたらします。
性能面では、Sol に最大推論努力とウルトラモードが搭載され、サブエージェントを生成して複雑なタスクを並列処理します。ベンチマークでは、Sol が Terminal-Bench 2.1 でコマンドラインワークフローの新記録を達成、GeneBench v1 では GPT-5.5 をより少ないトークンで上回りました。ExploitBench では、Sol が Mythos Preview の約3分の1の出力トークンで同等の性能を発揮。Luna は最も安価ながら、複数のテストで GPT-5.5 に迫りました。
安全性に関しては、全モデルがサイバーおよび生物学的能力で「高」リスクに分類されています。OpenAI は、Sol がエンドツーエンドの攻撃よりも脆弱性の発見と修正に優れていると強調。防御機構は5層から構成:訓練拒否、リアルタイム分類器、推論モデルによるレビュー、アカウントレベルの信号、差別化アクセスと迅速対応。実際のテストでは、一部の正当なリクエストが誤ってブロックまたは遅延される可能性も指摘されています。
ハンズオンテストでは、Sol が OWASP Juice Shop の脆弱性を正しく特定し修正コードを提供、デバッグでは根本原因を簡潔に分析、コードリファクタリングでも正確性を発揮しました。全体として、GPT-5.6 シリーズはトークンあたりおよびドルあたりの効率向上が実質的なハイライトです。