Simon Willison氏は今週、GitHub Universeに参加している。昨年と同様、今年のカンファレンスバッジは単なる身分証明の札ではなく、フルカラー画面を備えた小型コンピュータになっている。このハードウェアの作りが、会場でのハッキング的な遊びの余地を広げている。Willison氏も今回、再びこのバッジをいじることに時間を費やした。
会場で同氏はSteve Francia氏と出会い、同氏がGeminiを使って試した一連の取り組みを知った。Willison氏の説明によれば、Francia氏はまず完全なNESエミュレータをこのバッジ上で動作させ、さらに一歩進めてGame BoyとGame Boy Colorのエミュレータも導入した。つまり、対応するROMを入手できれば、このカンファレンスバッジでGame Boy Colorのゲームを動かせるということだ。その一つが『ゼルダの伝説 夢をみる島』(The Legend of Zelda: Link's Awakening)である。Willison氏は、バッジの画面がフルカラーでこのゲームを表示し、画面下にタッチ操作ボタンが見える写真も掲載している。
バッジ自体にも巧妙な仕掛けがある。上下を逆さまにすると、本体に組み込まれたゲームコントローラ風のタッチボタンが使えるようになる。この細部によって、バッジは身分や情報を示すだけの端末から、実際にゲームを楽しめる携帯機の代わりへと性格を変える。
より広い視点で見ると、興味深いのはハードルの低さだ。かつてカスタムハードウェア上でエミュレータを動かすには、かなりの低レイヤーの開発作業が必要だった。Francia氏のアプローチでは、そうした作業をGeminiのような大規模言語モデルと組み合わせ、エミュレータをバッジに適合させるプロセスをAIに手伝わせている。ただしWillison氏の元記事は短いリンクブログであり、現場での出来事を記録したものだ。技術的な実装の詳細には踏み込んでおらず、エミュレータの性能、互換性の範囲、具体的な移植方法についても説明していない。したがって現時点で確認できるのは、このバッジでNES、Game Boy、Game Boy Colorのエミュレータが動作し、フルカラー画面で『ゼルダの伝説 夢をみる島』が実際に動いたという点である。より深い技術的詳細は元記事には示されていない。
元記事には、Willison氏のブログにおける最近の他の記事へのリンクも添えられている。10月20日の音声ベースのマルチプレイを特徴とするRTSゲーム『Battle Drones』、10月12日のPython 3.15と3.10のサポート終了に関する話題、10月9日の音声を使ってブログに新機能を実装した話、10月7日のClaude Haiku 5.5に関する記事などだ。これらはバッジの出来事とは直接関係しないが、このリンクブログの時期と文脈を示す背景になっている。