FTC、Cox Media Groupなど3社に約100万ドルの罰金—「アクティブリスニング」AIマーケティングサービスの虚偽広告で和解
米連邦取引委員会(FTC)は、Cox Media Group、MindSift、1010 Digital Worksの3社に対し、「アクティブリスニング」AIマーケティングサービスがスマートデバイスを介して消費者の会話を盗聴できると虚偽の宣伝をしたとして、約100万ドルの罰金を科しました。実際には音声データは使用されず、メールリストの転売が行われていたことが判明。FTCは、利用規約に隠された同意は有効ではないと強調しています。
米連邦取引委員会(FTC)は、Cox Media Group、MindSift、1010 Digital Worksの3社が約100万ドルを支払うことで和解したと発表しました。これらの企業は、「アクティブリスニング」と名付けたAIマーケティングサービスを販売し、スマートデバイスが消費者の会話をリアルタイムで盗聴し、そのデータを広告ターゲティングに利用できると虚偽の主張をしていました。
しかし、FTCの調査によると、このサービスは実際には消費者の会話を盗聴したり音声データを使用したりしておらず、単に他のデータブローカーから購入したメールリストを大幅に値上げして転売していたにすぎませんでした。さらに、企業は消費者がこのサービスに「オプトイン」していると主張していましたが、実際にはアプリの利用規約に同意させただけで、適切な同意を得ていませんでした。FTCは、利用規約をクリックして通過させるだけでは、このような侵害的なサービスや家庭内の音声データの使用に対する「オプトイン同意」とはならないと明確にしています。もしサービスが宣伝通りに機能していたとしても、消費者の音声データを十分な同意なく収集・使用することは、FTC法第5条に違反する行為だったとFTCは指摘しています。
この事件は、2024年にCox Media Groupが「アクティブリスニング」に基づく広告パッケージを販売しようとしたことに端を発します。同社の提案資料には、「スマートデバイスが会話を聞いてリアルタイムの意図データをキャプチャする」などと記載されていました。テクノロジーブロガーのSimon Willisonは2024年9月に、この用語は既存の広告ターゲティング手法を派手に言い換えたものにすぎず、チームが音声データのスライドを追加したのは技術を理解せず、マーケティングの炎上を招いたと分析していました。FTCの今回の措置は、その分析を裏付けるものとなりました。
和解により、3社は約100万ドルの罰金を支払い、さらなる虚偽広告が禁止されます。このケースは、消費者のプライバシーに対する懸念を利用したサービスが厳しい規制の対象となることを示しています。