EU予算2027年 2000億ユーロ:結束・強靭性・価値観に750億、AIに25億ユーロ
欧州委員会は2027年の予算案として約2000億ユーロを提案。経済競争力、ウクライナ支援、防衛、農業、住宅、エネルギー転換、主要プログラムに重点を置き、結束と価値観に750億ユーロ、AIに25億ユーロを割り当てる。
欧州委員会は2027年のEU予算案を公表した。総額は約2000億ユーロで、共通の優先課題に重点的に配分される。このうち約750億ユーロは「結束、強靭性、価値観」分野に充てられ、人工知能(AI)関連には25億ユーロが特別に計上された。
予算案の柱は、強力で競争力のある経済の構築、ウクライナへの継続支援、防衛力の強化、農業振興、手頃な住宅の提供、エネルギー転換の促進、そして主要なEUプログラムへの投資である。各分野の詳細な配分は今後の交渉で決まるが、全体としてデジタル変革、グリーン成長、地政学的安定へのEUの長期的なコミットメントが反映されている。
AI向けの専用資金は、技術的自律性と将来の競争力への戦略的投資を示す。これらの資金は基礎研究、産業応用、倫理的枠組みの策定に活用され、イノベーションとリスクのバランスを取ることが期待される。ウクライナ支援の継続は東欧の安全保障への関心の持続を、農業と住宅への配分は国民生活と地域の均衡ある発展への焦点を示している。
この予算案は欧州議会と各国政府の承認が必要で、最終決定は2026年末までに下される見通し。加盟国間では農業補助金や結束基金の伝統的な配分方法を巡り、予算規模と優先順位をめぐる議論が予想される。