AIツールの誤りで医師やNHSが訴えられる可能性、報告書が警告
Medical Protection Societyは、AIによる診断や治療提案の誤りに関して医師が責任を負わないよう法改正を求めている。現行法では、AIが原因で患者が被害を受けても医師やNHSが過失責任を問われる可能性がある。
医療保護協会(Medical Protection Society)が発表した最新の報告書によると、人工知能(AI)ツールが診断や治療提案に広く使われるようになる中、医師や英国の国民保健サービス(NHS)がAIの誤りに起因して医療過誤で訴えられる可能性があると警告している。現行法では、たとえ誤りがAIシステムによるものであっても、医療従事者や医療機関が法的責任を負う可能性があり、患者の傷害や死亡事例において巨額の賠償につながる恐れがある。
報告書は、AIツールが診断補助、画像分析、治療提案などの医療現場でますます一般的になっていると指摘。しかし、AIシステムが誤診や誤った提案をした場合、現在の法的枠組みでは人間の医師とAIの責任が明確に区別されていない。このため、医師が直接関与していない過誤について責任を問われる可能性があり、医学界から懸念の声が上がっている。
医療保護協会は、政府に対し、AIの医療における責任の所在を明確にする法改正を早急に求めており、医療従事者を不当な訴訟リスクから守りつつ、患者の権利を保護する必要があると強調。法的な責任範囲が明確になって初めて、医療AIが安全かつ効果的に普及できるとしている。