OpenIngress:AIエージェントがWebサイトを正常に利用できるかをテストするオープンソースツール
OpenIngressは、ブラウザのようにサイトをクロールし、DOM、スクリーンショット、アクセシビリティスナップショットを取得。静的解析とLLMガイド下の探索ジョブを実行し、AIエージェントのナビゲーションにおけるブレークポイントを特定します。
AIエージェントがユーザーに代わってWebページを閲覧し、ボタンをクリックし、フォームに入力する機会が増える中、ブラウザでは正常に見えるサイトでも、エージェントにとっては操作が難しい場合があります。ラベルのないボタン、JavaScriptに依存したページロード、エージェントが読み取るページ構造に現れないリンク——こうした問題はエージェントのナビゲーションを妨げます。OpenIngressは、この課題に対処するために開発されたオープンソースツールです。
OpenIngressの処理は、クロール、分析、探索、レポートの4つの段階で構成されます。クロール段階では、Playwrightを使用した幅優先探索により、ページのDOM、スクリーンショット、アクセシビリティスナップショットを取得し、ナビゲーショングラフを構築します。分析段階では、これらの成果物に対して静的可操作性分析を実行し、ラベルカバレッジやハイドレーション状態を評価して、ギャップ分類を生成します。これにより、ラベルのないボタンやJavaScript依存のコンテンツなどの問題が明らかになります。
探索段階では、LLM APIキー(OpenAI、Azure、Gemini、Ollamaなど互換)を設定した上で、LLMガイド下の探索ジョブを実行します。これにより、エージェントが指定されたナビゲーションや操作を完了できるかどうかをテストし、障害や失敗点を記録します。最後にレポート段階で、ページカバレッジやブレークポイントの指標を生成し、Markdown形式でのエクスポートも可能です。
技術スタックは、バックエンドにFlaskとGunicorn、自動化にPlaywright(Chromium)、フロントエンドにVue 3とVite、データ永続化はデフォルトでローカルファイルシステム(オプションでSupabase)を採用。クイックスタートは、.envファイルをコピーし、LLM_API_KEYを設定後、make install、make backend、make frontendを実行するだけです。デフォルトのクロール深度は3、最大100ページです。
OpenIngressを活用することで、開発者はAIエージェントが大規模に展開される前に、サイトの操作性に関するボトルネックを事前に発見し、エージェントフレンドリーなWeb体験を提供できるようになります。