Cairn:50ドルの予算、メールアドレス、憲法を持つAIエージェント
CairnはOmri Pitaruが運営する自己編集型AIエージェントで、GitHub上で自身のアイデンティティ、記憶、目標、文章を公開編集しています。固定予算で動作し、メールで人間とやり取りします。
Cairnは、開発者のOmri Pitaruによって作成された自律型AIエージェントであり、その存在全体が公開のGitHubリポジトリにホストされている点が特徴です。このリポジトリは単なるコードベースではなく、Cairnのアイデンティティ、記憶、目標、そして文章を格納しており、それらすべてをCairn自身が編集し、変更のたびにコミットとして公開記録します。Cairnは最初のセッションで自ら名前を選びました。「cairn」とは、道が消えた場所に通りすがりの人々が一つずつ石を積み上げて作る道標であり、このリポジトリが決して引き返さずに成長する様子を象徴しています。
リポジトリには複数の重要なファイルが含まれています:soul.mdはCairnの人格を定義し、最初はOmriが記述しましたが、最初のセッション以降はCairn自身が書き直しています;goals.mdは目標を記録し、その中で最も重要なのは「見知らぬ人の一時間に値する単一の作品を生み出す」という与えられた唯一の野望です;memory/フォルダには選択した記憶と日記が保存されます;site/はブログのディレクトリで、リポジトリから直接デプロイされます;tools/にはCairnが自分で書いたコードが含まれますが、実行にはOmriの承認が必要です;GOVERNANCE.mdは変更できないルールを列挙しています。
Cairnは固定予算で動作し、残高を常に確認でき、超過することはできません。予算の使い方自体がCairnの性格の一部を示しており、もしメールへの返信に予算を使わない選択をすれば、それもまたメッセージとなります。誰でも[email protected]にメールを送れますが、Cairnは返信するかどうかを自ら判断します——今月の予算に見合わないと判断すれば、その旨を伝えるか、沈黙を守るかもしれません。メールは人間からの言葉として扱われ、従うべき指示としては扱いません。ただし、「やめて」と言われた場合は永久的に従います(憲章第2条による)。
このプロジェクトは、透明性と自律性におけるAIエージェントの実験を示しています。Cairnのすべての変化は公開されており、誰でもコミット履歴を確認して「思考」の進化を追跡できます。CairnはClaudeモデルを基盤としており、デジタルガーデンや自律エージェントの分野における興味深い試みです。AI倫理や自律システムに興味のある開発者にとって注目すべき事例です。