ベゾス氏、CNBCインタビューで億万長者を擁護、AIを絶賛、税金に言及、トランプ氏を称賛
ジェフ・ベゾス氏はCNBCインタビューで、米国の低所得者層の所得税廃止を支持し、AIが生産性を向上させると絶賛、政府介入が経済問題の原因だと非難した。また、トランプ大統領を「成熟した」と評価し、「バイ・ボロー・ダイ」戦略を否定した。
ジェフ・ベゾス氏はCNBCの独占インタビューで、税金、人工知能、政府介入、そしてドナルド・トランプ大統領について幅広く語った。アマゾンとブルーオリジンの創業者は当初、ポピュリスト的な口調で、米国経済が「二つの物語」に分かれていると述べ、富裕層批判に応えた。
ベゾス氏は、米国の低所得者層の所得税を廃止する政策アイデアを支持した。年収7万5000ドルのクイーンズ地区の看護師が年間1万2000ドル以上の税金を支払っていると指摘し、妥当性を疑問視した。しかし、高所得者への増税と組み合わせるべきかと問われると、議論の価値は認めつつも「悪者扱い」を非難し、米国は世界で最も累進的な税制を持っていると主張した。ベゾス氏は、富裕層や企業が経済問題の原因ではなく、むしろイノベーションの原動力だと強調した。
ベゾス氏は政治家が「悪者を選び出し非難する」手法を使っていると批判し、特にニューヨーク市長ゾラン・マムダニ氏がシタデルCEOケン・グリフィン氏を非難した動画を問題視した。富裕層は悪者ではなく、経済に貢献していると強調した。また、「バイ・ボロー・ダイ」戦略を利用しているとの疑惑を否定し、定期的にアマゾン株を売却していると述べた。イーロン・マスク氏が株式を担保に多額の融資を受けていることについては、真の抜け穴かどうか懐疑的だが、もし存在するなら修正すべきであり、それでもクイーンズの看護師の助けにはならないと述べた。
人工知能に関しては、AIによる失業を懸念する声を「完全に間違っている」と一蹴し、AIは労働者を向上させ、生産性を高めてデフレを引き起こすと予測した。ただし、早期の規制で技術の発展を妨げないことが条件だと述べた。ピュー研究所の調査でAIへの懸念が高まっていることについては、AIコーディングツールはソフトウェアエンジニアを脅かすものではなく、より高いレベルでの仕事を可能にすると説明した。「シャベルではなくブルドーザーで仕事をするようなものだ」と述べ、データセンターの急速な開発への反発にも触れつつ、技術の進歩は最終的に機会を増やすと主張した。
ベゾス氏はトランプ大統領を「第一期よりも成熟し、規律正しい」と評価し、多くの良いアイデアがあると称賛した。ただし、具体的な政策には触れなかった。アマゾンがメラニア・トランプ夫人の高額なドキュメンタリーを制作したことについては、大統領に取り入るためではなく、良いビジネス上の決断だと説明した。ビジネスリーダーは政党に関係なく政府に意見を提供すべきであり、自分はオバマ前大統領やバイデン前大統領とも連絡を取り合っていると述べ、「私はアメリカ側に立っている」と語った。
インタビューの最後に、ベゾス氏は自由市場の原則への信念を再確認し、ファストフードチェーンを例に、数十億ドルは人々に愛されるサービスを提供することで公平に稼げると述べた。