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Apple、Alibabaと共同で中国向け独自AIモデルを訓練か

Appleは中国市場向けに、Alibabaと協力して独自のAIモデルを訓練したと報じられている。米中関係の緊張が高まる中での異例の越境提携であり、中国でのAppleの戦略転換を示す。実現すれば、Appleは中国で独自AIモデルの提供を承認された最初の米国企業となる可能性がある。

ソースThe Verge AI著者: Robert Hart

Appleは中国市場向けに、中国のテクノロジー大手Alibabaと協力して独自のAIモデルを訓練したと報じられている。これは、北京とワシントンの間の緊張が高まり、テクノロジー分野での摩擦が激化する中での異例の越境提携となる。ロイター通信が関係者3人の話として伝えたところによると、中国向け大規模言語モデルはAlibabaとの提携で開発され、同社の支援を受けて訓練されたという。

独自モデルの開発は、Appleのこれまでの中国戦略からの大きな転換を示している。これまでAppleは中国で販売する端末に生成AI機能を提供するため、主に中国国内のモデルを採用してきた。米国モデル(例えばAppleが他の地域で使用しているOpenAIのChatGPTなど)は中国では利用できないためだ。自社でカスタムモデルを開発することで、Appleは競争の激しい中国スマートフォン市場において自社製品をより強くコントロールできるようになり、地元サプライヤーへの依存を減らすことができる。ただし、Alibabaとの提携は依然として外部パートナーの役割を残している。

この報道は、Appleが中国でApple Intelligenceを提供する準備を進める中で発表された。消息筋はロイターに対し、この機能はiOSオペレーティングシステムのアップデート後、数カ月以内に実現する見込みだと語っている。Appleは先月、中国政府のサイバースペース規制当局に端末向け生成AIサービスを正式に登録し、デバイス提供に向けた主要な規制上のハードルをクリアしている。中国では、AIモデルは公表前に政府への登録と承認が必須であり、このステップはAppleにとって極めて重要だ。

中国市場に参入しようとする米国企業にとって、この中国向けモデルはAppleが複雑な規制環境を乗り越える上での強みとなる。近年、米中両国間のAI開発をめぐる緊張が高まる中、外国のテクノロジー企業が中国で事業を展開する難易度は著しく上がっている。ロイターによれば、この情報が確認されれば、Appleは中国で独自AIモデルの提供を承認された最初の米国企業となる。

なお、AppleはThe Vergeのコメント要請にすぐには応じなかった。