アンドリュー・ハスティ氏、AIを冷戦時代の核軍拡競争に例え、オーストラリアの後退を警告
自由党議員のアンドリュー・ハスティ氏は、オーストラリアの主権と戦略的独立性が「世界秩序を再形成するAI超大国によって制約される」可能性があると警告し、AIへの大規模な投資を呼びかけている。
自由党議員アンドリュー・ハスティ氏は、シドニーで行われた党内集会での重要演説で、人工知能(AI)の開発を冷戦時代の核軍拡競争に例え、オーストラリアが投資を拡大しなければ戦略的独立性を失うと警告した。
影の産業・主権能力担当大臣を務めるハスティ氏は、月曜夜の演説で、オーストラリアはAIへの投資を大幅に増やし、戦略的自立性を維持すべきだと強調。中国との直接衝突が懸念される時代において、米国に依存する「従属国」になるリスクを指摘した。
ハスティ氏は、現在のAI技術競争は冷戦期の米ソ間の核兵器競争に類似しており、各国が技術覇権を争っていると述べた。その上で、オーストラリアを南半球のテクノロジーハブとして位置付け、世界のAI研究開発リソースを惹きつけることで、将来の国際秩序において独立した地位を確保すべきだと提案した。
この警告は、技術主権に対するオーストラリア政界の懸念の高まりを反映している。米中の技術競争が激化する中、オーストラリアは対米同盟関係の維持と自国の戦略的柔軟性の確保のバランスを取る必要に迫られている。ハスティ氏の発言は、政策インセンティブや人材育成を通じて国内のイノベーション能力を強化する国家AI戦略の議論を呼び起こしている。