ベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitz(a16z)は、「Horowitz Andreessen Academy」と呼ばれるアカデミーを創設する。これは若者がシリコンバレーのスタートアップを自ら立ち上げたり、そうした企業に加わったりするための人材パイプラインとして位置づけられている。まず10社のパートナーが参加し、Anduril、Anthropic、Coinbase、Google、Meta、NVIDIA、OpenAI、Palantir、Replit、Stripeが名を連ねる。資金面ではa16zが主導して4200万ドルを調達した。
「非常に選抜度の高い学校」とうたわれているものの、学位や認定資格は一切授与されない。代わりに学生は、OpenAIのCEOであるSam Altman氏のようなテック界の著名人が担当する短期クラスに参加し、さらに「co-op」を通じてテクノロジー企業で実務的な役割を担う。つまり、従来型の座学中心ではなく、実践と探索を重視した構成だ。
1年間のプログラムに参加するには、サンフランシスコへ引っ越し、住居を自分で手配する必要があると、アカデミーのFAQページは説明している。a16zは学生に対し、5万ドルを超えるコンピュートクレジットと、5000ドルの旅費・研究予算を提供すると約束している。発表によれば、伝統的な成績、試験、宿題はなく、学生は「シリコンバレーで最も伝説的な創業者や運営者から、短くインパクトのあるクラスで学び」、残りの時間を実務や探究に充てることになる。
このアカデミーは、シリコンバレーの億万長者たちが自前の教育機関を作ることでアメリカの教育システムを「修正」しようとする最新の試みと見られる。Elon Musk、Mark Zuckerberg、Jeff Bezosはいずれも私設学校の設立に資金を投じてきた。a16zの創業者であるMarc AndreessenとBen Horowitzも、大学に対して批判的な立場を取ってきた。ワシントン・ポスト紙によると、Andreessen氏は昨年、ホワイトハウス関係者やテックリーダーとのグループチャットで、スタンフォード大学とマサチューセッツ工科大学を「アメリカのイノベーションと戦う政治的ロビー活動機関」と呼んだとされる。
Horowitz Andreessen Academyの最初の1年間プログラムは2027年秋に始まり、無料で提供される。受け入れるのは50人だけで、主に高校を卒業したばかりの若者を対象としている。