教室の中のAI、パート2:現実の恐怖と想像の恐怖
この記事では、教育におけるAIに関する現実的および想像上の恐怖(不正行為、批判的思考、スクリーンタイム、人間関係、公平性、プライバシー)を探ります。AIがこれらの問題を生み出したのではなく、既存の問題を浮き彫りにしたと主張し、「プロセスを見せる」方法やプロセスベースの評価などの解決策を提案します。
本記事は「教室の中のAI」シリーズの第2部です。前回の記事では、課題から文字数をなくす提案に教育関係者が沈黙した話を紹介しました。今回は、AIをめぐる様々な恐怖を掘り下げます。
最初は不正行為です。全国調査によると、78%の大学教授がAIの普及後、不正が増えたと回答し、73%が関連する事例を経験しています。しかし、問題はAI検出ツール自体にあります。スタンフォード大学の研究では、最も広く使われる7つの検出ツールが、非ネイティブ英語話者のエッセイの61.3%をAI生成と誤判定したのに対し、ネイティブ話者の誤判定率は3.2%でした。つまり、検出ツールは英語学習者を罰する装置です。そのため、多くの教授は実際にはこれらのツールに頼らず、自身の判断を信じています。
著者は、不正防止の鍵は検出ではなく「プロセスを見せる」ことだと提案します。自身の高校のコードクラスでは、生徒がAIを使ってコードを書くことを許可する代わりに、使用したプロンプト、その理由、調整方法、出力の検証方法、そしてそれを自分のものにする方法を説明するよう求めています。成果物だけでなくプロセスを文書化することで、不正行為や盗作を防ぎやすくなります。
批判的思考について、人々はAIが子供の代わりに考えることで、子供が自分で考えられなくなるのを恐れています。著者はこれを1970年代の電卓騒動に例えます。電卓が登場した時も同様の警告がありましたが、50年後、手計算は依然として教えられており、電卓が思考を置き換えたわけではありません。プロセスを見せることは、それ自体が批判的思考の訓練です。
スクリーンタイムの懸念について、AIが子供たちをさらに画面に向かわせるという見方があります。しかし、学校はすでにスクリーン使用を減らす方向に動いています——メイン州のノートパソコン配布計画、カンザス州の中学校のChromebook回収、スウェーデンの教科書回帰など、この傾向はAI出現前から始まっていました。重要なのは、子供が画面の前で何をしているかであり、AIはその時間を有意義にする可能性があります。
人間関係の喪失は深刻な懸念です。しかし、2020年から2022年の間に、教師が生徒の校外生活を理解しようと努めていると答えた中学生は43%から22%に低下しており、この低下はAI登場前から続いていました。AIが教師の負担を減らせば、その時間を生徒との関係構築に充てることができます。
公平性については、AIが既に恵まれている子供たちをさらに優遇するという見方があります。著者はこれに反論し、AIはむしろ橋渡し役になると述べています。ブラジルの教育長官も、AIを民主化のツールとして認識していることを明かしました。
最後にプライバシーです。子供のデータが不適切に扱われるリスクは確かにありますが、学校は既にGoogle Classroomなどのサービスに大量のデータを預けており、AIだけの問題ではありません。
この記事は、AIが教育の問題を露呈させ、改善の機会を提供したと結論付けています。次回はAIの具体的な利点を探ります。